タイトルロゴ大山祐史の経営コラム

  2006年6月12日


 <本日のツボ126>
   『うっとおしい季節』

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<ツボの説明>

  梅雨入りしてすっきりしない天気がつづいています。

  個人的に、この季節と晩秋が苦手です。なんとなく気分が落ち
 込み、抑うつ的な気分になるのです。

  こんな季節的な要因に仕事のストレスが重なったりすると、夜
 なかなか眠れなくなったり、早朝4時頃に目が覚めてしまって、
 その後眠れなくなったりします。

  これは軽度のうつ症状で、これが続くようならお医者さんに診
 てもらった方がよいということになります。

  こういう季節には自身や部下たちのうつ症状に注意を払ってく
 ださい。「よく眠れているか?」と訊ねてみてください。


  うつ病が風邪と同じくらいありきたりの病気であることや効果
 的な治療方法があるということ、またそれを放置して悪化させる
 と自殺に結びつきやすいということなどは、だいぶ一般的な常識
 となってきました。

  また、自殺防止には政府や企業が責任を持って取り組むべきだ
 という考え方が世論の大勢になっているといえます。


  会社を上げてうつ病にかかった者への対処を改善し、自殺に結
 びつくような悪化を防止するような仕組みをつくるのは容易では
 ありません。

  「うつ病の者には励ましたりせずに、休ませて病院を受診させ
 るべきだ。直るまではしっかりと医師による治療を受けさせ、ム
 リに仕事をさせてはいけない」というのがよく語られている一般
 論ですが、現実的にすべて理想的に対処できるわけがないという
 ことは、本当のビジネスの現場にいる者であれば誰にでもわかる
 ことです。

  メンタルヘルスに限らず、健康に関するどのような問題でも、
 仕事や社会との調和をはかった上での対策でなければ現実的では
 ありません。

  「身体も精神も健康そのものだけれども、社会や会社において
 は落ちこぼれである」という状況は理想的とはいえないものです。

  だからこそ、経営マネジメントには会社そのものと経営者&従
 業員、すべてを豊かにしてゆくプロセスが含まれていなければな
 らないと考えます。


  普遍的に合理的で効果的といえる経営マネジメントの仕組みを
 実現する、ということがすべての経営者の使命です。

  そのなかに、経営者本人と従業員全員の心と身体の健康を向上
 させる仕組みが内包されていて、「会社」という法人と「経営者・
 従業員」という自然人とが両方とも豊かになる過程で相互にプラ
 スの作用を与え合う関係を築くこと。これを目的にすることがで
 きない経営者とは一緒に仕事をしてゆくことができません。

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 アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史


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