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 <本日のツボ12>
   『世代の共通体験』

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<ツボの説明>

  人間の本能は変化を嫌います。

 「わかっちゃいるけど、やめられない」
 「このままじゃいけないとは思うが、最初の一歩が踏み出せない」

  だれもがこのような体験を持っているものですが、それは
 だれでも本能的に「今のままでいたい」という潜在意識を持って
 いるからです。

  それは今の境遇が幸福か不幸か、豊かか貧しいかには関係なく
 存在してしまうので、ホームレスの方々にさえも「今のままで
 いいよ」という潜在意識が作用しており、その生活を続けさせて
 しまうほどの力があります。
 
  同様に、だれにでも「あのころはよかった」という記憶がある
 のも、本能の保守性のしわざです。
  大人になってからも、学生時代によく通ったラーメン屋さんに
 時々行きたくなってしまうのは、潜在意識が「あのころ」を求めて
 いるという理由もあるのです。

  その習性を利用している商売もあります。
 たとえば、駄菓子メニューを楽しめる居酒屋。売っているのは
 ドリンクとおつまみですが、お客様が得ているものは「あのころの
 記憶」が主体で、一種の情報ビジネスと見ることもできます。

  同じ世代が共感できる共通体験を演出することで、お客さんの
 満足度を向上させることができるのです

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 アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史


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