タイトルロゴ大山祐史の経営コラム

 


 <本日のツボ137>
   『集客のため提供する情報』

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<ツボの説明>

  事前に得られる情報が多いお店と少ないお店とでは、情報が多
 いお店の方が入りやすいものです。


  「今日の昼食は何にしようかな?」と考えながら歩いていると
 きに「定食屋」という暖簾だけが出ているお店と、店頭に「焼き
 魚定食(大島産むろアジ)700円 味噌汁・ご飯はおかわり自
 由です」などという表示がされているお店とでは、後者の方が入
 りやすい。


  弁護士事務所の広告でも「XX法律事務所 どんなことでもお
 気軽にご相談下さい」という広告よりも、「△△弁護士事務所 
 遺言状作成 ○○円、離婚調停支援 XX円、交通事故補償金交
 渉CC円」など、メニューとフィーが明らかになっているものの
 方が反応率は高い。


  ほかにも、「うまいな」と感心する情報提供、「もったいない
 な」と感じる宣伝が街にはたくさんあります。

  よく軽トラックで巡回している廃品回収業者が、走りながら客
 寄せのテープを流しているのが聞こえてきますが、「なんでも回
 収いたします。どんなことでもお手伝いいたします」といってい
 るものよりも、「映らなくなったテレビ、29型までのものなら
 500円で回収したします。パソコンは本体とモニターで500
 円で引き取ります。エアコンは・・・」と知らせてくれたほうが
 グッと利用しやすくなります。


  人間が購入を決断するときには、受け取る便益と支払う対価、
 双方の価値が比較検討されます。

  便益(商品の価値)の高さ(魅力度)をしっかりと伝えること
 はもちろん大切ですが、それと同時に対価の価値(値段)情報も
 伝えてあげることで、「購入の決断」を手助けしていることになります。

  「購入の決断」がたやすくできる店 = 入りやすい店 とな
 りますし、店頭で決断に必要な情報を入手してから入店してもら
 えますから、お客様の回転もよくなります。

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 アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史


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