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  2006年1月4日


  <本日のツボ1>
   『ふたつ良いこと、さて無いものよ』

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<ツボの説明>

 世の中のできごとはみな、程よくバランスが取れて
います。小さな失敗は大きな成功の礎となります。
ちょっとした成功の向こうに、大きな落とし穴が待ち
構えていることもよくある事です。
ビジネスをやっていると、毎日毎日いろいろな成功や
失敗が次々と飛びこんできます。

 売上が順調に伸び始めたと思っていたら、クレームが
どっと噴出して冷や汗をかいてしまった、などといった
ことはどんな会社でも起こっていることです。

 そんなときに「製造部門がこんな製品を作るから
クレームばかりで大変な思いをする」とか「お客はこの
商品の正しい使い方がわかっていない」などと嘆いて
しまうと、その直前にあった「売上が順調に伸びた」と
いう明るい出来事が一気にかすんでしまい、心の中では
幸福感よりも不幸感の方が大きくなってしまいます。

 初回を三者三振で討ち取って最高の立ち上がりを見せ
たピッチャーが、次のイニングの先頭打者にホームラン
を浴びたとします。このときに、ホームランを打たれた
ことで頭の中がいっぱいになってしまうピッチャーは
エースにはなれません。

 実際に良いことばかりが連続して起こるなどという
ことはまれです。よいこともあれば良くないこともある
というのがごく自然な状態であるということを思い出し、
日常のちょっとした出来事に惑わされて心の中に不幸感を
溜め込まないために唱える呪文。
  『ふたつ良いこと、さて無いものよ』

 この呪文を唱えて、常に幸福感の方が優位な状態を
保ってください。

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 アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史


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