タイトルロゴ大山祐史の経営コラム



  <本日のツボ299>
     『子供と社員』

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<ツボの説明>

  何回か書いたのですでにご存知の読者様が多いとは思いますが、
 私には息子が4人います。

  エサさえ不足しないように与えておけば、身体だけは勝手に成長
 してくれます。もう小さな我が家では入りきらないくらい。

  しかし、そこは自分の子供ですから、身体だけを大きくしても
 それだけで「育てた」とはいえません。

  「ひとかどの人間に育てる」ためには、心も育てなければなら
 ないことが明白だからです。


  きちんと育った健全な心には、強さや勇気、優しさに思いやり
 といったものがバランスよく含まれています。

  これらを培うための定石といったものはないのですが、親の側に
 どうしてもなくてはならないものは「信じる」気持ちです。

  子供とのかかわりの中には、どうしても説教やしつけ、一方的な
 知識の伝達といった要素が入ってきますが、それらよりも圧倒的に
 大きな効果を上げることができる心のエサが「信じ」です。

  男兄弟ですから、毎日必ずケンカが起ります。弟を殴った兄を
 褒めるわけはありませんが、そういう者には「お前が強いという
 ことはよくわかる。その強さを悪いことに使うつもりはないことも
 知っている。おまえは優しくて、弟を思いやることができる奴だ
 ということだってわかっている。そういう力を何に使ったらよい
 だろうかね?」と問います。

  ケンカに負けて泣いているものには、「おまえがとても大きな
 優しさの持ち主であることを知っている。それを勇気や強さに変え
 ることもできる奴だとわかっている。そんなおまえにできることは
 どんなことだろうかな?」。

  このような「信じ」を受け取り続けているうちに、子供たちは
 勇気や強さ、優しさの本当の意味を感じ取ってゆきます。


  社員も同じです。身体を大きく育ててあげる必要はありませんが、
 「成長」させるためには親(経営者)の「信じ」が必要です。

  説教や権威によって社員を支配することはできても、そうする
 ことで社員を「成長」させることはできません。

  社員が成長しないビジネスは、それ自体の成長も望めません。

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 アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史


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