タイトルロゴ大山祐史の経営コラム

 


 <本日のツボ336>
     『進化とは』

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<ツボの説明>

  進化論の父とも言われるチャールズ・ダーウィン。彼が代表作
 「種の起源」の中で使ったのは「evolution」ではなく、「Descent
  with modification」という言葉だった。

  「種の起源」が説明する進化論は、自然界の進化の特徴は企図
 されて生存に有利な形態に変化することではなく、偶発的に起る
 ランダムな変態の中からたまたま環境に適応することができた形が
 生き残り、その形質が優先的に継承されてゆくというものである。

  その前提になるのは、自然界の収容能力は生物の繁殖能力よりも
 小さいと言う点だ。

  したがって、生まれたものすべてが生き残ることはできない。
 よって、生き残るものと死にゆくものがでる。

 そのことが「進化」を引き起こす前提条件であり、進化とは
 環境に適応して生き残ることであると。


  ビジネスも同様である。

  市場の収容力は、存在する企業全体の供給力よりも常に小さい。

  そして生存をかけた競争に必要となるのは、環境適応力である。

  環境の大きな変動が常に起り続けている現代においては、組織の
 硬直化は死に直結する。


  生物界でも、生き残りと死を分けたのは「適応したか否か」と
 いう点であった。

  恐竜が絶滅した後に生き残っていたのは小型の恒温動物であった
 とされている。

  「大きくて力が強い」ことが生き残りの条件ではなかったのだ。

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 アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史


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