タイトルロゴ大山祐史の経営コラム




 <本日のツボ349>
   『コミュニティビジネス』

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<ツボの説明>

  地域コミュニティのニーズを汲み取って起業につなげるという発想が
 今注目を集めている「コミュニティービジネス」というもの。

  ある自治体の実態調査結果によると、約30%がNPO法人という組織形態
 となっており、収益性を重視しない姿勢のところが多いことがうかがえます。

  困っている人(ニーズ)に対応するために、そのニーズを満たすことが
 できる人がサービス提供者となって小規模に始めるケースが多いので、
 「地域の問題解決」や「人助け」という理念が活動の柱となってしまう
 ことはいたしかたない側面もあります。


  業種を見てみると、全体の半数近くが「介護関連ビジネス」であり、
 子育て支援や環境・リサイクルビジネス、生涯学習・教育関連ビジネス等
 がそれに続いています。

  こうしてみると、確かにニーズはありそうな分野が多いように見受け
 られます。


  しかし、「ビジネス」というからには、それなりの体裁を整えて行わ
 ないと永続きしません。

  一番大切なのは、なんといっても収益性なのです。理念がいくら立派
 でも、時間と金の持ち出しが続いたのではメンバーがついてきません。

  極まれに、カリスマ的リーダーが語る「理念」を崇拝するメンバーが、
 リーダーに対する奉仕という形で活動を継続させているケースもあるの
 ですが、それは「コミュニティビジネス」ではなく、どちらかといえば
 「新興宗教」に近いといえるようなものです。

  「理念」だけをよりどころにした組織は(本物の新興宗教がたどるよう
 に)、いずれは「金」「人間関係」「一般社会通念からの逸脱」「地域
 コミュニティとの軋轢」などの問題により崩壊してしまいます。

  崇高な理念があり一見「社会奉仕」的な側面が強いように見える組織
 ほど、組織の維持には経済的裏づけを必要とするのです。

  きちんとした経営マネジメントがないと存続が難しいということです。


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    アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史


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