タイトルロゴ大山祐史の経営コラム


 <本日のツボ385>
    『危機管理と労務管理と自己管理』

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<ツボの説明>

  前号では、「傷ついた労働者の尊厳」が事件や事故の真因となっている点に
 留意してほしいという指摘を行いました。

  冷凍食品に毒物が混入するといった事態にしても、それが「事件なのか事故
 なのか」とか、「どこで、どのようにして混入したのか」という点が重要なの
 ではありません(警察やマスコミにとってはこれらの点が重要なようですが、
 我々のように経営というものを研究する者にとってはそれほど重要ではないと
 いう意味)。

  このような事態の前提に、どのような人間の心が存在していたのかという点
 に思いをめぐらせ、会社と従業員との間にどのような利害の対立があったのか
 を検証することが肝心だということです。


  で、そういった前提ができ上がった過程をたどっていくと、最後にはその
 会社や組織の「経営理念」というところまでたどり着くはずです。
 「経営理念」として会社が一番大切に思っているものは何であったのかと。

  こうして事件・事故の真因は、「経営者そのもの」に到達するのです。


  事件・事故を未然に防ぐための危機管理水準を高める手段として、会社と
 従業員の利害関係を正常に保つため、労務管理のレベルアップが重要です。

  そして、労務管理の方向性と経営理念は連動しますから、経営理念の質的
 向上が不可欠です。

  経営理念の質を常に向上させてゆくためには、経営者自身が質的向上を持続
 できるように自己管理されている必要があります。


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     アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史


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