タイトルロゴ大山祐史の経営コラム

  2006年8月24日


 <本日のツボ174>
   『ソフト産業に変身せよ』

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<ツボの説明>

  ファンを獲得し、ブランドを構築するためには、コンテキスト
 (周囲の情景)を文章化し、そこから、商品や事業に関する物語
 を作り出すことが有効です。

  消費者がその物語に共感を覚えてくれれば、その共感は、商品
 に対する共感に直結します。


  ということは、もはや、最初に消費者に対面し語りかけるもの
 は、商品そのものではなくて、その物語の方なのですよ。

  だから、製造業でも販売業でもサービス業でも、最初に作り出
 して売り込むべきものは、商品のソフト面=物語 の方です。


  斎藤佑樹と田中将大、両投手が作ったドラマにはいくらの価値
 があるか? などということを考えるのはナンセンスですが、そ
 の物語にあの「青いタオル地のハンカチ」がおまけでついてきた
 ら、買いたいと思う消費者は多いことと思います。

  「あれと同じ」というだけで、おそらく3000円でも売れる
 ハンカチーフという商材ができてしまうのです。

  この価格は「ハンカチーフ」の価値につけられたものではなく、
 あの物語への共感についたものであるということは、言うまでも
 ありません。


  まずはコンテキストを文章化して物語を組み立ててみる。

  それをチラシや小冊子にして取引先に配布する。

  そんな行動から、貴社の「ソフト産業化」が始められます。

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 アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史


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