<本日のツボ217>
『一人一人の知識』
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<ツボの説明>
広義の企業マネジメント、すなわち産業活動そのものに関する
理論は日進月歩なので、常に知識と考え方の巾を広げ続けてゆか
なければなりません。
「就業機会」という言葉ひとつをとってみても、単純に「社会に
提供されている雇用の量」という概念から、「量と質」すなわち
仕事の内容をも加味した概念に変わり、さらに最近では、外部環境
としての就業機会に対して、内部条件(個人の特質)として「エン
プロイアビリティー」という切り口を追加し、ニ軸で見る必要が
あると感じています。
「難しい理論や知識は専門家に任せておけばよい」とはいうも
のの、それを社会にどう役立ててゆくかは、我々一人一人がその
知識をどのように消化し実践するかにかかっています。
たとえば、「○X△という食品に含まれているZXCという成分
には、動脈硬化を予防し血液をサラサラにする効果がある」という
研究成果があった場合、それは論文として専門誌に掲載されたり
学会で発表されたりしても社会に対する効果は限定的です。
それを みのもんたが昼のテレビで説明すると、○X△の売上が
急激に増加し、実際にそれを食べる人が増え、いずれは社会全体の
保健向上につながることとなります。
「身体に良い食べ物」に限らず、新しい知識・理論を知り、実践
につなげてゆくということは、社会全体のためにも常々意識して
おくべきことなのです。
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アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史
本コラムの内容は、大山祐史によるものであることを明記する
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