タイトルロゴ大山祐史の経営コラム



   <本日のツボ240>
    『ビックリが好きなんだ』

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<ツボの説明>

  子供って、どうしてかわいいんでしょう?

  子供は「こうすればかわいく見えるに違いない」とか「こう言えば
 喜んでもらえるだろう」といったようなことは考えていません。

  それでも親は、子供のささいなしぐさや言葉に喜びや愛情を
 感じることができます。

  そのような感情がどんな風に起こったかを思い出してみると、
 多くの場合「まずビックリして、その後喜んでいる」という順番
 になっています。

 「初めてママといえたとき」などというのがその代表例です。

  たまにテストで100点をとってきたりすると、これまたビックリ
 して、その後「よしよし」なんて言って可愛がったりする。

  100点採ってくるのがあたりまえなくらい優秀な場合、「うち
 の子は100点なんてあたりまえ」なんてうそぶいたりして少しも
 驚かないから、愛情がわいているのかどうかよくわかりません。
 この場合は、親の方が可愛くない。


  子供も少し大きくなってくると、親を喜ばせてお小遣いをせしめ
 ようなどと考えるようになります。

  突然肩をもんできたり、お皿を洗ったりし始めるときというのは、
 たいていそういう魂胆があるときで、こうなるともうそれほど可愛
 らしいとは感じなくなります。
  度重なると「またかよ」とうんざりしたりします。


  お客さんも親と同じで、「なんとかして喜ばせて注文をもらおう」
 などと考えていると、そういう考えというのは見透かされていて、
 「わざとらしいな」とか「心にもないことをいいやがって」などと
 逆に心証を悪くしてしまうことさえあります。

  お客さんを振り向かせたいときには、まず「何をすればこのお客
 さんはビックリするだろうか?」と考えてみましょう。

  人間の心は「ビックリ → 喜び」という順番で提供されると
 相手に対して親愛の感情がつくられやすくなるものです。

  ドタバタしたハリウッド映画が人気を博するのを見ても、人間は
 ビックリするのが好きなんだということがわかります。

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 アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史


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