タイトルロゴ大山祐史の経営コラム

 


 <本日のツボ313>
    『忘れる動物』

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<ツボの説明>

  社会人になる前夜は、どんな気持ちだったでしょうか?

  私は思い出せません。

  人生の節目になるような出来事をたくさん経験していても、その
 時の心の持ちようを思い出すのは意外と難しいものです。

  「人間は、忘れることができるから生きてゆくことができる」
 こんな言葉がよく使われるくらいですから、「忘れる」ことは人間
 に備わっている便利な機能のひとつと言うことができるのかも
 知れません。


  ビジネスを考える際にも、この「忘れる」ということが大切な
 キーワードになります。

  固定客をキープしリピート購入率を高めるためには、この「忘れる」
 という機能に対抗しなければなりません。

  競争相手から顧客を奪う戦略を立案するときには、この「忘れる」
 周期を勘案した周到なプログラムが重要です。

  いやな過去を思い出させるような説教を頻繁に繰り返す上司は、
 その組織の活性化にとってはマイナスの働きをすることが多くなり
 ます。組織の活性化に取り組むときにも、この「忘れる」機能を
 うまく使う必要があるのです。


  来期は今期よりも売上や利益を成長させようと計画しているみな
 さん、今考えなければならないことは、今期のお客さんがあなたの
 会社のことを忘れるタイミングです。それと感動を思い出してもら
 える仕掛けを組み合わせることが、来期のための有効なマーケティ
 ング戦術となります。

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 アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史


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