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 <本日のツボ32>
   『アウトプット・インプット』

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<ツボの説明>

  古典的な企業活動のフローは「投入」→「加工」→「産出」
 という順番で説明できました。

  インプット(資源の投入)が先にあって、その結果アウトプッ
 トができあがり、そのアウトプットはすべて市場の需要が消化し
 てくれるということを前提とした流れです。

  これは、生産活動を中心にすえて、消費を生産に付随する活動
 としてとらえた、生産主導の企業活動ということができます。

  現在の企業活動は「市場(消費者)側の視点からみて考える」
 ということが常識となっていますから、上記の説明はあてはまら
 なくなっています。

  市場の側から見た消費主導の企業活動は、まず「ニーズのアウ
 トプット」からはじまり、結果として、それを受け止めた企業サ
 イドからの「製品やサービスのインプット」を得られる、という
 構造になっています。


  しかし今の市場は、常に物が潤沢にあふれている状況にありま
 すから、「ニーズのアウトプット」という活動も、消費者の側か
 ら能動的になされることはあまり多くないというのが現状です。

  そこで、やはり企業側からの働きかけが重要になってきます。
 「欲しい」という気持ちを喚起させるための活動をする必要が生
 じているということです。

  このことを企業の側から見ると、
 「情報の提供(アウトプット)」→「市場ニーズの還流(インプッ
 ト)」→「製品・サービスの提供(アウトプット)」→「成果の
 獲得(インプット)」という流れになっています。

  アウトプット活動が最初にあり、その結果として「収益」とい
 う成果を得ることができるのです。


  このように「インプット・アウトプットの内容と順番を考える」
 というやり方は、現実の事業においても、その計画策定や準備の際
 に応用することができます。

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 アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史


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