タイトルロゴ大山祐史の経営コラム

 


   <本日のツボ266>
     『借りておけ』

-------------------------------------------------
<ツボの説明>

  中小・ベンチャー企業にとっては、帳簿上の利益なんかよりも
 キャッシュの方がよほど大切です。

  軌道に乗ったビジネスが円滑にまわるためにも、次なる成長の
 ための活動にもキャッシュが必要となります。

  事業が大きくなるということは、その事業が飲み込むキャッシュ
 の量が増えてゆくことと同義です。キャッシュはいわばビジネスの
 ご飯みたいなものなのです。


  キャッシュは現金の出入りを記録し予測することで管理すること
 ができます。

  この予測は常に「最悪の事態」を前提として行ないます。そう
 しておけば、予測が外れたときも一時的にキャッシュが余るだけで
 済みます。

  そういう意味では、「借りられるときに借りておけ」という発想
 は間違いではありません。

  しかし、多くの成長企業の経営者が間違いを犯すのもこのような
 場面です。「借りられるときに借りておけ」でやめておきゃぁ良い
 ものを、ついでに「使えるときに使っておけ」といって使ってしま
 うのです。そうやって購入した「資産」が将来経営者の頭痛のタネ
 となります。


  「借りられるときに借りておけ」はOKです。しかし、キャッ
 シュはキャッシュのままでいる時が最も価値があるということを
 忘れないで下さい。

-----------------------------------------------
<PR>推奨書籍「おカネの法則」<PR>
 ヨーロッパの資産家を中心に総額1千億円をたった1人で運用す
 る、ウォール街きっての敏腕ファンドマネージャー大竹愼一氏が、
 20年デフレを踏まえ、≪会社≫と≪個人≫のカネづくりについて、
 経営者が手を打つべき具体策を緊急提言した注目の書。
   http://www.jmca.net/books/okane
定価:10,290円(税込)のところ、特別割引価格9,240円(税込)
 アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史


  本コラムの内容は、大山祐史によるものであることを明記する
 限りにおいて、引用・転載は自由です。