タイトルロゴ大山祐史の経営コラム




 <本日のツボ379>
    『リスクマネジメント』

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<ツボの説明>

  リスクマネジメントとは何か? ということについて、一言で説明する
 のは大変難しい。

  「リスク」自体が非常に多様であり、正確な予測が不可能である場合が
 大半だからだ。

  そもそも予測できる事態であるならば、そのことはたいした「リスク」
 にはならない。

  したがって、「考えられる事態を想定してそれに備える」という作業は
 無限に等しい作業となるし、現実に訪れるリスクはたいてい、その想定を
 超える。


  ひとつだけ確かだと思われることがある。

  「企業にとって最大のリスクは、経営者自身の中にある」ということ。

  会社をつぶすのは市場でも従業員でもない。経営者だけが会社の業績を
 いとも簡単に悪化させるパワーを持っているのだ。


  「産地が表示と異なる牛肉を仕入れたのは、パート社員が独断でやった
 ことであり、私は知りませんでした」
  経営者がこう言った場合、発言の内容が真実であるか否かにかかわらず、
 この会社は存亡の危機に立たされる。

  経営者=会社の最高責任者 であり、その最高責任者が「私は責任を取
 らない」と宣言したわけですから、この発言は市場に対して「当社が行う
 行為について、当社は何の責任も取りません」というメッセージを非常に
 効果的に伝えるものだから。


  経営者は自分のことを考えてる暇はない。私心を抑えることができない
 経営者を持った会社とその従業員は、気の毒だがいばらの道を歩む。

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     アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史


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